覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

家で働く

内職詐欺が後を絶たないのはなぜかな~と考えてみたら、きっとそこには「家で働く」というところにポイントがあるのではないかと思い当たりました。

被害にあっても、「小さい子もいるし、住所も知られてるし…」と泣き寝入ってしまう人が多いのはそのあたりに問題があるのではないかと。でも悲しいかな、家で働くということはこの問題と切って切り離せません。

 

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「家で働く」ということ

家で働くことに対する世間の理解はこうです。

「外で働けない理由があるのね」

…そして、その通りだったりするんです。

最近でこそ、SOHOという働き方も出てきて、家にいても会社のように働けるようになりました。かえって事務所などの経費削減のために家で働くことを奨励する会社もあると聞いています。

でも、私が在宅仕事を始めた数年前は「家で働く=外で働けない」という図式があったように思います。私もそうです。子供の病気と、迫りくる親の介護。子育てが一段落したら外で働きたい!と思っていた私を待っていたのは、入りたかった会社の最終面接の日に発作を起こして苦しむ子供の姿と、おろおろするだけで車の運転もできない義理の両親の姿でした。

最終面接にお断りの電話を入れ、病室の外のベンチで処置を待っているとき、「家で働く!」と固く決心したんです。私が働くにはそれしかない!と。

それからの求職活動は自分でも驚くほどの貪欲さでした。当時、家で働くことを認めてくれる会社などはすぐには見つからなかったので、フリーランスで食べていく、ということと家で働くことを同時にかなえるため、来た仕事は何でも受けました。すぐに「なんでも」はだめだ、と気づいて自分の好きなジャンルだけに偏らせるのですが。

「家で働こう」という弱み

今は子供の病気も軽快し、毎日元気に暮らせています。義理の両親の介護の問題はありますが、そちらも落ち着いているので安心です。ですが、介護離職などが問題になっている昨今、これからどんどん家で働きたい人は増えるのではないかと思っています。

家で働きたい人は、何らかの事情を抱えている。これは事実だと思います。

・病気を持っている。
・介護しなければいけない親族がいる。
・小さいお子さんがいる。

このようなことは確かに外で働くことを考えたら「弱み」になります。その弱みに引け目を感じているからこそ、怪しげな内職詐欺等に引っ掛かってしまうのではないでしょうか。

必要なのは、「家で働く」ということが一般的な選択肢のうちのひとつとして広く知られることだと思います。積極的に「家で働く」ことができる時代になりつつあるような気がします。まだ過渡期だと思うので、騙されないよう自衛はしっかり、そして在宅仕事で通常の仕事と同じくらいの収入を得られる人が1人でも多く増えてくれるといいなと願っています。