「無理です」はありか?
ライターになりたい!と言ってきた方々が一番最初に提示してくる壁。
それが、「無理です」でした。
なんで「無理です」?
これは、新しいジャンルのお仕事を頼むたびに誰かが言いました。
例えば、通信制高校の記事。
「自分はそういう学校に通ったことがないので無理です」
例えば、インテリアの記事。
「私はインテリアに関する知識がないのでできません」
では、何なら書けるんでしょう?
と聞いてみました。
「温泉なら詳しいので、それなら書けます」
と言ってきた方がいらっしゃいました。
温泉…その時点での需要はありませんでしたが、書く練習になるのかなと思ってお願いしてみました。
・国内の有名な温泉を10選んで、その温泉の歴史を1000字で書いてください。
・他のサイトと内容の被りがないように(有名なサイトを3,4上げて)お願いします。
知らないことは書けない、という謎
そうしたらこんなお返事がきました。
「自分は温泉の効能については詳しいが、歴史のことはわかりません。効能について書かせてください」
却下しました。
知らないことは書けないというなら、この方に書いてもらうことは何もありません。知らないことは調べなければいけません。どこのどんなお題が降ってきても、調べつくしてそれを書くのがプロではないですか?
アマチュアの作文ならブログで書いてください。
ここであなたがやろうとしていたことはプロへの修行ではないですか?とお伝えしました。
「調べて書くんですか?でも、自分がちょっと調べたようなことはプロの方にはかなわないのではないですか?」
…プロになろうとしているのではないのでしょうか?
ちょっと調べてダメならば、たくさん調べればよいのでは?
自分の知識に自信がないのなら、自信がつくまで調べればいいのではないですか?
「でもそれでは時間がかかってしまいます」
結論から言うと、初心者のうちはどんどん時間をかけるべきです。
だって、「よく知っているもの」「プロと張り合えるくらいまで知っているもの」なんて、普通の人は「ない」のですから。
向いていないと思ったものでも、知らべてわかるようになったら実はとても好きになれるものかもしれません。
この問答を過半数の方とやりましたが、それぞれ皆さん納得してくれて、最初はすごく時間がかかるのは仕方ない、と思ってくださるようになりました。
むしろ最初に時間をかけることをいとわなかった方は、最終的に同じテーマなら記事の作成スピードも上がり、内容も濃いものになりました。かけた時間は投資と同じで、必ず自分に返ってくるものだと思います。