覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

引きこもりは在宅ライターになれるか

引きこもりの方の保護者の会の取材に行ったことがあります。その時、とても切実に聞かれたのが「引きこもりでも、職歴がなくても在宅ライターっていう仕事はできますか?」。何年引きこもっていようか、何年働いていようが、在宅ライターに必要なことはほんのいくつかのことができるかどうかだと思います。

 

私は、「引きこもり」という言葉があまり好きではありません。ドイツでの一般的な呼称、ネストフォッカー=巣ごもりする人(ネストホッカーとも)で呼ばせていただきます。

 

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引きこもりの保護者が心配していること

ネストフォッカーの保護者が心配しているのは、もちろん「自分が先に亡くなった後、この子はいったいどうするんだろう?」ということです。ネストフォッカーというと若年層をイメージする方もいるかもしれませんが、今一番多いネストフォッカーは40代と言われています。

 

子どもが40代なら、親は60代後半から70代前半。自分の収入は年金だけとなり、病気をする人も増えてきます。自分が病院へ行く回数のほうが、息子が夜にコンビニへ行く回数よりも多いことを自嘲的に話す方もいらっしゃいます。

 

早いうちから真剣に遺産相続を考える方も珍しくなく、自分の死後に子どもが引きこもりの状態で、生活の道もなく孤独死するのではないかということを本当に皆さん真剣に心配していらっしゃいます。だからこそ出てくる問だと思います。

 

「引きこもりでも、職歴がなくても、在宅ライターになることはできますか?」

 

答えはいつも同じです。「できます。ですが、引きこもっていようと社会人をずっとやっていようと、やらなければいけないことができない人はなれません。」

 

在宅ライターになるために必要なこと

在宅ライターとは、ここでは商業ライターをさします。ブログの代行のような仕事では、よほどのことがない限り「食べていく」ことは難しいからです。

 

「やらなければいけないこと」はこんなことです。

・納期をきっちり守る。

・コミュニケーションが取れる(ただし、対面の必要はない場合がほとんど)。

・上達するために「努力」ができる。

 

この3つです。逆に、この3つができないのなら、どんな一流企業で働いていようとも在宅で仕事をすることはできません。在宅・外に関係なく、これができない人は仕事できないとも思いますが…

 

ネストフォッカーの方は、まったく誰ともつながっていない方もいますが、案外TwitterFacebook等でコミュニケーションは取っている方も多いのです。在宅の場合は、日本全国に仕事がありますので、遠い地域のクライアントを選べば顔を合わせる必要はありません。対面ではうまくコミュニケーションは取れないけれど、文字を使うととてもスムーズにコミュニケーションを取れるというタイプの方もいらっしゃるようです。

 

納期を守るのは絶対です。この業界は「納期を守れない人」がとてもたくさんいます。もちろん、そういう方は守れる人が増えてくればどんどん淘汰されていきますので、納期を守っているだけで気が付くと自分だけ残っている、ということになります。webの世界は情報の鮮度が命ということもあり、とにかく早く、きっちり納期を守る人が重宝されます。

 

また、上達の努力も欠かせません。が、これは書いているうちにどうにかなる部分がありますので、とりあえず業界内で「生き残る」ことに努力してください。