覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

一番の無駄は「書きながら調べる」

自分の使える時間(仕事時間)が決まって、欲しい金額が決まったら、あとはそれに向かってお仕事あるのみです。そこで必要になってくるのが「無駄な時間を使わない」ということです。工場が決まった時間に部品を製造できるのと同じように、ライターも創造的な仕事というよりは商品を作る仕事に似ていると思います。工場で部品を作るときに時間がかかりすぎては生産性がダウンします。

 

※もちろん、時間をかけて取り組みたい仕事はたくさん時間をかけるべきです!ここでは、「品質の良い記事を短時間で多く書く」ということだけに言及します。

 

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「書きながら調べる」ではなく、「調べてから書く」

書きながら調べるということは、書く前に「準備」ができていないということです。準備ができていないまま旅行に出かけたら、現地調達をせざるを得ません。現地調達ももちろん楽しいのですが、それは時間がかかります。

 

歯ブラシがない、パジャマがないという状態で旅行に出かけると、まずドラッグストアに行って歯ブラシを買い、洋品店に行ってパジャマを買わなければいけません。夜になって化粧水が切れていたことに気づいたらもう一度ドラッグストアに行って化粧水を買い、明日の靴下がないことに気づいたらもう一度洋品店に行かなければなりません。

 

都市部だったら、コンビニで靴下も歯ブラシも化粧水も買えます。でも、へき地に旅行した場合はどうでしょう?コンビニもなく、しかも買いたいなと思い立った時にはお店は営業時間を終了しているかもしれません。コンビニがあったとしても、行って用事を済ませ、帰ってくる時間を考えたら、その間現地のカフェでのんびりする方が楽しくないですか?

 

書くこともこれと一緒だと思います。装備は必要なだけ持って、目的地も決めて、あとは走り出すだけ。だから、書く前に資料をそろえ、調べて構成を考えておくことが何よりも「時短」につながるのです。

 

着地点が決まっていないのに離陸しない

書きながら調べるという人は、たいてい書きながら結末を考えています。作家さんの本のあとがきを見ると、書きながら結末を考えて面白く書けてしまう方もちゃんといるようですが、彼らはすべて既にプロです。特に始めたばかりの人はプロの仕事の仕方をする前にもう1レベル上がっておく必要があると思います。

 

文章の結論は「装備は必要なだけ持って、目的地も決めて」という「目的地」と同じです。目的地がない旅行も楽しいのですが、それは書いている本人が楽しいだけで、読んでいる方はあちらへこちらへ連れまわされ、結局一貫性がないので途中で読むのがつらくなります。

 

最後まで文章を読ませ、言いたいことを伝えきれないようではそれは仕事ではありません。自己満足の文章だったら自分で書いて楽しんでいればよく、それは何らクライアント様の利益とは結び付きません。

 

何を言いたいのか。

何を伝えて、どうしてほしいのか。

 

それを伝えるにはどうしても「最後まで読ませる」技術が必要になります。書く前に目的地が決まっていないと文章は冗長になり、どうでもいい文章ばかりで字数を稼いでしまうことになります。そうならないために、ぜひ目的地を決め、装備をそろえて発信してください。