コピペはなんのためにする？

コピペは、もちろんライター業界では超悪者扱いされます。ですが、コピペした方がいい部分と絶対したらいけない部分は使い分けなければいけないのかなと思っています。決してコピペを推奨する内容ではありません！

コピペした方がいい場合

名前やつづりなどの固有名詞、アルファベットの羅列など、「絶対間違えては困るもの」に対しては単語をコピペすることをおすすめします。

人間の目は結構当てにならなくて、ソとンを間違えてみたり、カタカナ用語で一文字を取り違えてみたりといろいろなミスがあります。人の名前等もそうで、「﨑」「埼」「崎」など、間違いやすいものがたくさんあります。学名、会社名もそうです。有名なあるあるだと「キューピー」ではなくて「キユーピー」が会社の名前としては正しいなどがそうです。キューピーというとあの裸の人形になってしまいます。

こういったものは意図的にコピペすべきです。間違わないことは何よりも重要です。

コピペをしてはダメな場合

固有名詞以外はダメだと思っています！ただし、企業のキャッチフレーズや、論文の中のフレーズなどを引用する場合、カッコ書きの中の使用に関してはOKです（必ず参照元を記載すること）。文字数が多くなりすぎてはいけません。

コピペをするとどういうことになるかというと、検索順位が下がるといわれています。コピペは「盗用」ですので、著作権法に違反していることになり、そのサイトが処分を受けることになるかもしれません。

コピペのチェックは自分でもできます。今は無料のツールもありますので、使うことで自分の表現の類似に気付かされることもあるかもしれません。

チェッカーあるある

チェッカー（検品者）をしていると、コピペを発見してライターさんに報告し、修正していただくのも仕事のうちです。すると、あるあるなのが「私はコピペなんてしてません！」という反応です。

コピペと判断されるのは「文字の並び方が一緒」というだけのことなので、場合によっては偶然一致になってしまうことがないとは言えません。そのライターさんも文字の一致は25字程度でしたので、たまにはそういうこともあると思います。

なので、20字～30字くらいの文章が一致した場合には「この人盗用した！」なんて思いませんのでご安心ください。修正はしていただきますが、それによって評価が下がったりはしません。ただ、40文字を超える完全一致は盗用を疑います。私が今までに見た一番すごいものは232字一致。原稿用紙にして半分以上が一致したということになります。

トライアルの際には「コピペをしたと認められた場合は採用しません」と言っていることが多いため、そこまでコピペをしてくる猛者はいないんですが、ここまでの一致は確率的にはかなり少ないものだと判断されるので、この場合はトライアルは失格でした。

偶然自分の文章が一致してしまうのは、もしかしたらあることかもしれません。232字も、もしかしたら偶然かもしれないんです。でもそのとき社内で「これはダメだね」となった一番の決め手のセリフは、「この人、出す前にセルフチェックしてないってことだよね？」という編集長のセリフでした。

トライアルは一期一会なので、私たちも鵜の目鷹の目でいいライターさんを探そうと思っています。ぜひそこをクリアして、一緒に仕事をしましょう！