すてきなクライアント様と出会うコツ
コツというのもおこがましいのですが、自分なりにやってみて、失敗のなかった方法をお伝えします。
テンションの上がること、下がることを知っておく
自分のテンションが何によって上がるか、下がるかはご存知ですか?
人によっては「金額」にときめく人もいるでしょうし、「人格」にときめく人もいるでしょうし、「商品」にときめく人もいると思います。統計とかはないのであくまで実感でしかないのですが、私は担当者の「人格」と扱う「商品」によってテンションが上下します。もちろん「金額」にもときめきますが、どちらかというと前の2つかと。
1日中そのことを考えている時間が長くなると、どうしても思考を支配されてしまうのです。一度だけ、勉強だと思ってとても暗い話題のお仕事を受けたのですが、四六時中そのことが頭から離れなくなってしまってとてもつらい思いをしました。
それ以来、自分の好きな話題、あるいは明るい話題のお仕事を受けるようにしています。アダルト系、ホラー系、怖い話系、事故の話や精神疾患の話はNGにしています。
文章は商品へのラブレターだと思う
そのほかNGにしているのは、「?」と頭に浮かんできてしまう健康食品やサプリメント、電化製品や少しオカルトが入ってるかな…と思う商品群です。自分の考えとは全く違う文章を書くこともできます。でも、そればかりやっていると自分が嫌になってきます。
文章の依頼は世の中には星の数ほどあるのですが、中には「消費者金融について」というタイトルで事実(調べたこと)と違うことを書いて、と言われることもあります。自分が世の中に出した記事が誰かをだましているとしたら。それはとてもつらいです。
「書かない」という選択肢は存在すると思います。例えば私が好きなZARAの服は、
・色がきれい
・デザインも楽しい
・プチプラで買える
というメリットを持っていますが、
・縫製が良くない
・よく見て買わないと買った時点で破れていたりする
というデメリットもあります。両方知っていて、なおZARAの服は大好きですが、ZARAの魅力を紹介して、という依頼を受けたら、デメリットの部分を書くことはしないでしょう。私が頼まれたのは「魅力」についてであって、マイナスのことをそこに盛り込む必要はないからです。
「書かない」と「嘘」はやっぱり違って、すてきだと思えないものを「すてき」と書くほど苦痛なことはありません。安全だと思えないものを「安全」と書くことも嫌です(ちなみに、薬事法では「安全」という言い方はNGです)。
商品について書く文章は、商品へのラブレターだと思っています。自分が本当に好きなものにラブレターを書いているときは幸せです。幸せな仕事をたくさん積み重ねていきたいと思っています。