在宅仕事に「出会い」はあるか?
なんでこんなことを考えたかというと、「大学を卒業するが、就職先のイメージがあまりない。というか、就職できる気がしない。在宅ライターは稼げるみたいだし、それで食べていこうと思うがどうだろう」という相談を先日受けたからです。
これには私は断固反対です。だって、新卒で働かなかったらどこで人と知り合うんだ!と思っているからです。
在宅ライターに「出会い」は期待しない
もちろん、在宅は基本「家」。なので、人と知り合う機会なんてあるわけがありません。会話をするのはクライアントさんか、取材を受けることを考えると取材対象の方。だけ。
フリーランスでやっていこうとしたときに、会社であらかじめ働いていて人とのつながりがある中で在宅にシフトするのなら出会いもあろうというものですが、まったく社会とのつながりがない中で在宅になってしまうと、もまれる機会がありません。
会社はもちろん楽しいことばかりではないし、なんでこんなことしなければいけないんだろうとか理不尽なこととか、たくさんちりばめられている場所です。その分、自分のことを深く考えたり将来のことを考えることができる場所だと思います。たとえそれが、「私はこんなはずじゃなかった…」という苦い思いだったとしても。
人間関係は人を育てる
社会は理不尽なものなので、気に入らない上司、気が合わない仲間、そんな人たちはごろごろいることでしょう。ですが、理不尽な経験は絶対やっておいてほしいと思うんです。
在宅の世界だって、仕事は仕事ですから理不尽な目にもたくさんあいます。でも、在宅に入ったばかりのころはそんな理不尽を分け合える仲間はいません。賛否両論あるとは思いますが、私は仕事で得られる一番かけがえのないものは「仲間」だと思っています。
在宅も、長くやっていれば仲間ができますが、実際に顔を合わせて時には衝突して、という仲間はやっぱり貴重です。新卒でいきなり在宅の世界に飛び込むよりも、そんな生々しい世界で仲間と共に働く楽しさを学んでからこの業界に入るともっと楽しいよ!と思います。