自分の特技に気付かない理由
こちらの目から見ると特技だらけなのに、「特技がない」と思いこんでる方、結構いらっしゃいます。なんとも不思議です。
なぜ「特技がない」になってしまうのか?
答えは簡単です。その特技が「普通」になってしまう環境にいるから、です。
街中で交差点待ちをしている人を無作為に選んでカラオケに連れて行ったとします。すると、歌がうまい人は目立ちます。すごいね、もう特技だね。と言われるかもしれません。でもその人が音大の声楽科にいて、例えば歌劇団のオーディションを落ちまくっているとしたらその人は「自分の特技は歌です」と言えないはずです。
陸上の400mリレーの予選会をいつも抜けられない人も同じです。予選会を通過し、本選に出られているならともかく、ずっと予選落ちなら特技は足が速いことなんです、と言えないでしょう。
似た者同士といいますが、人は似ているタイプの人と仲良くなります。読書家は読書家と一緒にいたほうが楽しいですし、話がうまい人は話のうまい人と一緒にいます。同じ部活でいつもつるんでいる学生時代から考えても、周りが自分と似た環境なので、よほどのことがない限り周りと違う特技は見つかりません。
でも、ほんとうに抜きんでていないと、それを特技と言ってはいけないのでしょうか?
あなたは特技をもう持っています
特技がないと思っている人は、自分の周りの友達の特技を洗いざらい思い出してみてください。思いついた最初の10個くらいはあなたの特技と同じだと思います。同じタイプの人と一緒にいるから特技だと認識していないだけです。
あなたの特技はもう十分にあります。
そしてきっと年々増えています。
ということに最近気づきました。ライターをしていると、その会社をどうしても外から見てしまいます。どんなに頻繁にお仕事をもらったとしても決して社員ではないので、鳥瞰図のように会社が見えます。社員の方々をも客観的な目で見ることができます。
すると、特技だらけなのに自分の特技がわかっていないなということが多くあります。会社の商品にしても、こんなにいい点があるのに、どうしてそれを宣伝しないの?ということを発見することが良くあります。
ライターとは傍観者のことなのかもしれません。