覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

ライター募集は楽じゃない

1か月くらいのご無沙汰となりました。

何が起きたかというと、「生徒さんが増えた」のです。

しかも、生徒さんがみなさん「一筋縄ではいかない感じ」なのです。

生徒さんがなぜ増えたのか。
そして、私に何を教えてくれたのか、
ご紹介しようと思います。

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なぜ生徒さんは増えたか

先月、40代サラリーマンの方が脱サラを目指して「ライターになりたい」と弟子入りを希望してきました。散々脅したのですが「それでも!」ということだったので、お引き受けしました。

その話を、あるクライアントさんにしました。
そうしたら、「それいいね!うちでもやろう!」と。速攻募集をかけてくださいました。「仕事は回すから、育ててうちにちょうだい!」と。

スポーツ選手を育てて上に届ける。みたいな感じですね。育成?

そこで生徒さんを募集してくださることになりました。

無料で教える、仕事は払うということで募集は17名が集まりました。その中から3名の方に修行していただくことが決まりました。

自己アピールはどこを見たか

就活されている学生さんにも役立つかもしれないので書いておきます。

今回は私と、その会社の担当さん1名に人選から全部お任せいただく形になりましたので、17名の自己アピールにすべて目を通させていただきました。

なぜ頻発する、「殿様コメント」

最初に一読してはじかれたのは、「殿様コメント」です。

自分の意見を取り入れれば、アクセス倍増間違いなし。
自分を採用することによって、こんなメリットがある。

これが「殿様コメント」です。

良いライターさん、本当にアクセスを倍増させられるライターさんなら、どこかからもうお声がかかってます。今回は「修行」という名目で募集させていただいたので、本当にアクセスを倍増させられるライターさんなら「修行」をしに来てる暇はないはずです。

厳しいことを言いますが、
「求人に応募する」ということは
「その企業から今まで必要とされてこなかった」ということです。

必要としていれば、こちらから声をかけています。応募しなければならない時点で、自分の立ち位置を確認してください。

なので、こういった殿様コメントは「自分の立ち位置を理解していない」ので、即、採用候補から外します。自分の立ち位置を理解していない人に、良い商業コラムが書けるとは思えません。

「殿様コメント」はなぜ出てくる?

これは根拠があると私は思っています。

就職氷河期時代、「あなたはこの会社に採用されたら何ができますか?」という質問が流行したことがあります。今の就職面接の流行を調べていないので、今はどうなっているかわかりませんが。

もちろん、この質問をする方は「何ができるか」という内容なんて聞いてません。どんな態度で話したかということを見るための質問です。新卒には何もできないことくらい会社の方はわかっています。

それを勘違いする方がいて、こういうアピールをした方がいいよ。ということになったのだと思います。聞かれて答えるのは問題ないと思いますが、聞かれてないのに言わなくてもいいことかな。と個人的には思います。

他にもあるのですが、長くなりそうなので続きは明日に。

「できる人」と「できない人」の差

最近、一人お弟子さんを取っています。40代男性、サラリーマン業と並行してどうしてもライターになりたいということです。途中で辞められると私の気持ちが滅入るので、「ほんとにやりますか?楽じゃないですよ?厳しいですよ?」と何度も念を押しました。

まだ弟子入りして、最初の講義をして、宿題を出して…なのですが、早くも挫折する予感が満載です。

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できない人は「やらない人」

スカイプで1時間、みっちり講義をして一緒に実習もして、それからお題を出しました。ライターになりたいのなら、毎日書く習慣は当たり前すぎて誰も言わないほどの常識ですが、その方には「毎日書く」習慣がなかったので。

ところが4日間、「毎日書く」は実践されていません。

私の出したお題は、昨日のブログでも書いたのですが「毎日200字~400字、その時のヤフーニュースの検索ワードの一番上の単語について」です。

正直言って、毎日これを調べて書くのが苦痛だとしたらライターは向きません。

おそらくこの人はライターになることはないでしょう。

1日、どんなに忙しくても200字から400字を書けないとしたら、サラリーマン業とライターの両立はできません。お仕事を受けたとしても納期を守れずに、最初の一回でさようならでしょう。

この人はたぶん「できない」ではなく、「やらない」人です。何でもいいから、たとえ私のことを「ほんとにそれでうまくなるの~?」と疑ってもいいから、試しにやってみる。その姿勢なくして「できる人」になることは難しいと思います。

「できる人」は「やる人」

この方の前にも、何人かお弟子さんを取ったことがあります。今まで5人お受けして、2人が商業ライターとして仕事仲間になりました(今の方が6人目)。

成功した方々の違うところは、「言われたことをとりあえずやってみる」ということです。この2人は女性ですが、「朝書くのが一番頭がさえていていいよ」といった一言を翌日から実践したり、「この本が面白い」というと図書館ですぐに借りて読んだり、という「とりあえずやってみる」が徹底している方でした。

少しでも自分のためになりそうだと思ったら、疑うより先にまずやってみる。もちろん、やり方は一つではありません。複数教えることもあります。でもとりあえずすぐに試し、しばらく続けてみて、「私にはこっちのやり方のほうがいいようです」と自分に合う方法を選択していかれました。

今回の生徒さんは残念ながら続かない気がします。今まで続かなかった方のパターンなので。なりたい気持ちがあっても、それだけではなれません。地道な努力ができる人に成功は待ってます。頑張ってくださいね!

 

「読ませる文章」になるための練習方法

練習したい方はぜひ!試してみてください。

・毎日やる(400字程度)

・あれこれ試す

この2点をお忘れなく!

 

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今日の検索トップを探す

ヤフーのランキングでも、Twitterの注目ワードでも何でもいいので、今日みなさんが検索している言葉を探してみてください。ちなみに、今現在の一番検索されているワードは「ボトルガイザー」でした。あなたが知っている単語である必要はありません。ちなみに私はボトルガイザーが何のことかわかりません。

そのワードのニュースを探す

ボトルガイザーを検索して、出てきたニュースを3つほどピックアップします。

そのニュースから「要素」を抜き出します。

 

この場合の要素は、

・12月22日午前11時にスプラトゥーン2に追加される新しいブキ

・サブは「スプラッシュシールド」、スペシャルは「ハイパープレッサー」

・押し続けると、勢いは弱まるが連射できる

・ZRボタンを押した1発目の攻撃は圧力が高く、遠くまで飛ぶ

・『スプラトゥーン2』は任天堂Nintendo Switch用ソフト

シャンパンのような見た目をしたブキ

のような感じでしょうか。

要素を並べ替える

これはぜひいろいろ試してほしいのです。

「いつ発売されるよ!」っていうことが一番大事だったら、

・12月22日午前11時にスプラトゥーン2に追加される新しいブキ

を一番上に持っていくべき。

「何ができるの?」ってことを一番大事にしたかったら、

・押し続けると、勢いは弱まるが連射できる

・ZRボタンを押した1発目の攻撃は圧力が高く、遠くまで飛ぶ

から始めるといいでしょう。

 

何を伝えたいか、どれを一番に伝えればいいかを徹底的に考えることで、要素は並べ替えられます。そうしたら、あとはそれを自然な文体に直して書くだけ。字数がたくさん必要だったら、スプラトゥーン2について、あるいはスプラッシュシールド、ハイパープレッサーについても調べて書くとよいでしょう。この文章を読みたいと思う人はスプラトゥーン2をやりこんで、新しいブキに反応できる人だと思いますので、スプラトゥーンについて調べて新しそうなニュースがあったら盛り込むと喜ばれる可能性が高まります。

 

400字程度だとしても、最初は1時間ほどかかると思います。情報を調べる、要素を抜き出す、並べ替える、書く。これだけの作業ですが、確実にお金になるスキルです。あとは、あなたがこれを毎日できるかできないかにかかっています。

 

 

 

 

 

 

 

毎日書く!基本です。

ライターになると決めたら、毎日書いてほしいんです。それが苦痛なようでしたら、ライターという仕事自体が向きません。早めにやめた方がいいです。

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どう書く?

一番いいのは、毎日できる分量の仕事をこなすこと。

でも、仕事を取るのにまだ自信がない…という初心者さんの場合、とにかく日記でもブログでもFacebookでも、何でもいいから書いてほしいんです。息をするように書けることを目指してください。タイピングのスピードも上げてください。

なぜタイピングのスピードを言うかについては、理由があります。

人間は、呼吸のタイミングで句読点を入れたくなります。

その人が一息でタイピングを打てたタイミングで句点が入ります。句点が多い文章はとても読みづらいです。上達してくると句点の位置も意図的に調節できるようになりますので心配はいらないんですが、とにかく最初は書き慣れることを目指してください。

何を書く?

自由に書く場合は興味のあることなんでもいいです。

今、目の前にあるもので書いてもいいし、新聞から気になる記事をまとめてもいいです。商業ライターは、自分の感想を書きっぱなしにする、というブログのような仕事ではないので、ある程度論理的に文章を構成できるに越したことはありません。

仕事で受ける場合には、

・なるべく文字数の少ないもの(ベストは400字)

・明確なテーマやお題があるもの(単なるSEO対策の記事ではないこと)

を選んでください。最初からあまり長い文章に挑戦すると、中身のないすかすかな文章を書く癖がついてしまったり、締め切りを守れなくなって挫折することにもつながります。

400字~500字くらいをお勧めするのは、だいたいこのくらいの文字数だと要素が4つ~5つ入れられるからです。要素を抽出する練習と並べ替えて説得性を増す練習、この2つをしていけば必ず文章はうまくなります。

仕事がない場合、まだ始めていない場合はブログ開設がおすすめです。ブログというと読者を獲得しなければならない、と思う方もいるかもしれませんが、ブログは読者を気にしないで書けるツールでもあります。

誰も見てなくていい!というブログをひっそり開設し、自分の興味のあることをどんどんつづっていってもいいですね。いい練習になりますよ!

 

結局は想像力の問題?

文章を人に教える。ということをしています。初心者ライターさんに文章のスキルを伝え、短期間で一人前にして仕事を受注する、という仕事です。

いろいろな方と会えるので楽しい仕事ではあるのですが、大変な作業でもあります。書けない人には共通点があるのです。そして、言葉を尽くしても、それを理解して前に進める人と、理解できなくて歩みを止めてしまう人がいるのです。

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「想像して!」からすべては始まる

お金をもらって文章を書くことと、お金をもらって食事を食べさせることは同じです。

どちらも大事なことは「相手の欲しいものを上げ、おなかを満たす(文章の場合には、知りたい欲求を満たす)」こと。不特定多数の読者を相手にしながら、「相手の欲しいもの」を提供しなければなりません。

では、その人は何が欲しいのか?

ここを想像できないと始まりません。

何が欲しいの?

どうなりたいの?

文章がうまくならないことを嘆く前に、ここを徹底的に考えるべきです。これが最初のハードルです。

メインディッシュはどこで出す?

何が欲しいか、どうなりたいか。それが文章の「素材」になります。

素材は、ではどのように食べてもらったらいいでしょう?

コース料理にしてオードブルから始めた方がいいのか。

「いきなりステーキ」のお店のように、どかん!と最初からメインディッシュを出した方がいいのか。

フランス料理を出すお店と、「いきなりステーキ」のお店の客層を見てみたらだいたい想像はつくかなと思います。どちらのほうがお客さん多いですか?あなたが読んでもらいたいと思っているサイトには、どちらに行くお客さんが多そうですか?

フランス料理のような文章のサイトには、フランス料理の客層が来ます。いきなりステーキタイプのサイトには、いきなりステーキタイプの客層が来ます。問題は、「どちらのほうが数が多いか?」ということ。

フランス料理屋さんに行列はできませんが、いきなりステーキのお店には行列ができています。

私たちが目指すのは、行列ができるタイプのサイトではないでしょうか?

相手のニーズを追及して、それを相手に合わせて調理して出す。これがうまくできる料理店ははやりますし、できなければつぶれていきます。サイトも同じ。

ぜひ、「ニーズを徹底的に考える」「相手に合わせて調理する」ということを考えて文章を構成してください。

 

ポイントサイトをすすめないわけ

在宅で内職!というときに、ポイントサイトはすすめたことがありません。ポイントサイトとは、作業に応じたポイント(アンケートに答えるものだったり、サンプルを使用して感想を送ったりするものです)をためて換金するタイプのサイトです。

 

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ポイントサイトを紹介すると

簡単な内職を紹介するときに、ポイントサイトのまとめ記事みたいなものが良くあります。ポイントサイトは、紹介した人が入会すると紹介した人にポイントが入る仕組みなので、あれも立派なアフィリエイトです。

それをなぜ信用しないかというと、そこをclickしてもらえばサイトの主にお金が入る=デメリットを書いたら入会はしない=デメリットは書かれていない

からです。

ポイントサイトは、確かに頭を使わなくていいのでちょこちょこ稼ぐにはいいかもしれません。でも、本当にちょこちょこしか稼げません。

たくさんまとめて稼ごうと思ったら、座談会へ出席するなどの「外へ出る」働きが必要です。働く人の意見を聞く座談会などが多いため、夜の開催が多いのも特徴です。そして、いちど参加したらしばらくは参加できないのが普通です。同じ人の意見ばかりになっても偏るためです。

登録人数が少ないポイントサイトなら、そのような「意見の使いまわし、人の使いまわし」も起きるかもしれませんが。

ポイントサイトで上がるスキルはない

長期的に考えた場合、今まで何もしたことがない方はすぐにでもスキルを高める努力をすべきです。仕事を継続的にとっていくにはスキルが必要です。働きたがっている人なんて、山のようにいますから。

ポイントサイトで上げることができるスキルはない、と私は思っています。自分でも1年ほどポイントサイトで稼ごうとしたことはありましたが、お金にはならないし時間は取られるしで辞めてしまいました。

ポイントサイトで5年後どのように働いているか想像してください。自分の望む月収を手にしている自分を想像してみてほしいんです。そのお札の束を両手に持っているあなたにパソコン画面が開いてあるとしたら、その画面に映るサイトはポイントサイトではないはずです。

今すぐスキルを手に入れる努力を始めましょう。すぐに身に付くものではないです。試行錯誤も必要です。でも、それは確実にあなたの未来につながっています。未来につながる努力をしましょう。

 

その前置きって流行りなの?

どんな前置きかというと、「~~~ですが、~~~って思ったりしていませんか?/~~~ってことはないですか?実は、~~~」という”一人ノリツッコミ”みたいな前置きのことです。ちょっと前にはこの手の文章が林立してて、どこかの登録会社が推奨してる「型」かもしれないと思ってましたが、まだたまに見かけます。

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「一人ノリツッコミ」はやめようよ

定型文みたいになっちゃってるノリツッコミ。これは使いすぎは厳禁の文言だと思います。でもそれが普通になってしまっているのか、初心者の方に書いてもらうと10人中9人はこの始め方で書いてきます。そうすると、光るのがノリツッコミをしない1人の文章になってくるのは当たり前ですよね。

読者が何を求めてきているのか?ということを追求して考えたら、そんな無駄な文章いらないはずです。最初の31文字でその文章に対する第一印象は決まるというのに、そこを定型文にすることのもったいなさに気付いてほしいです。

定型文は、失敗は確かに少ないです。ですが、目新しさも少ないため、「これこの間読んだっけ?」「また同じ感じかな、落として上げて何かの商品をすすめるんでしょ?」という予測をさせてしまいます。

もったいない。

現代人は忙しい

文章が長ければ長いだけいい、という時代は終わったと思います。2年ほど前までは文章の容量が多いものがたくさんある方がSEO的にはいい(でたらめです)と言われていましたが、現在はそんなSEOを気にするよりもほかに気にすることがあります。

それは、「最後まで連れて行く」ということ。最後のところまで読んでくれない文章は意味がありません。なので、最後まで連れて行くためには最初のつかみで一気にひっぱり、緩急をつけて最後まで読ませるというリズムが必要です。

もちろん、そんな文章ばかりではなく、たま~に一人ノリツッコミがあってもいいと思います。要はバランスの問題ですが、最後まで連れて行くことを考えるとき、定型文化している文章で始めることが良いこととは思いません。

読者が知りたいことって何でしょう。

その人が欲しい知識って何でしょう?

それを追及して考えるのが「使えるライター」と「使えないライター」を分ける気がしています。