結局は想像力の問題?
文章を人に教える。ということをしています。初心者ライターさんに文章のスキルを伝え、短期間で一人前にして仕事を受注する、という仕事です。
いろいろな方と会えるので楽しい仕事ではあるのですが、大変な作業でもあります。書けない人には共通点があるのです。そして、言葉を尽くしても、それを理解して前に進める人と、理解できなくて歩みを止めてしまう人がいるのです。
「想像して!」からすべては始まる
お金をもらって文章を書くことと、お金をもらって食事を食べさせることは同じです。
どちらも大事なことは「相手の欲しいものを上げ、おなかを満たす(文章の場合には、知りたい欲求を満たす)」こと。不特定多数の読者を相手にしながら、「相手の欲しいもの」を提供しなければなりません。
では、その人は何が欲しいのか?
ここを想像できないと始まりません。
何が欲しいの?
どうなりたいの?
文章がうまくならないことを嘆く前に、ここを徹底的に考えるべきです。これが最初のハードルです。
メインディッシュはどこで出す?
何が欲しいか、どうなりたいか。それが文章の「素材」になります。
素材は、ではどのように食べてもらったらいいでしょう?
コース料理にしてオードブルから始めた方がいいのか。
「いきなりステーキ」のお店のように、どかん!と最初からメインディッシュを出した方がいいのか。
フランス料理を出すお店と、「いきなりステーキ」のお店の客層を見てみたらだいたい想像はつくかなと思います。どちらのほうがお客さん多いですか?あなたが読んでもらいたいと思っているサイトには、どちらに行くお客さんが多そうですか?
フランス料理のような文章のサイトには、フランス料理の客層が来ます。いきなりステーキタイプのサイトには、いきなりステーキタイプの客層が来ます。問題は、「どちらのほうが数が多いか?」ということ。
フランス料理屋さんに行列はできませんが、いきなりステーキのお店には行列ができています。
私たちが目指すのは、行列ができるタイプのサイトではないでしょうか?
相手のニーズを追及して、それを相手に合わせて調理して出す。これがうまくできる料理店ははやりますし、できなければつぶれていきます。サイトも同じ。
ぜひ、「ニーズを徹底的に考える」「相手に合わせて調理する」ということを考えて文章を構成してください。