覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

「気持ちのいい文章」とは?

アフィリエイトサイトをclickしてもらうには、「気持ちの良い文章」が不可欠、と書きました。では、気持ちの良い文章とは何をイメージできたら書けるのでしょう?

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「その人がどうなりたいか」をイメージできる文章

例として、ジェルネイルのスターターセットをアフィリエイトで紹介する文章を書くとします。この場合、ターゲットは30代後半から40代後半までの10年とします。仕事がバリバリ忙しくなってきて、とてもネイルサロンにはいく時間が取れない。だけど、爪はきれいな方がテンションが上がるし、自分でちょっとプロっぽい仕上がりのジェルネイルができたら安上がりでいいなあと思っている。そんな女性をターゲットにします。

その場合、その人が「どうなりたいか」を具体的にイメージします。

・余裕のある女性に見られたい。

・仕事ができる女性に見られたい。

・仕事だけじゃないのよ、という見方をされたい。

・忙しいのに爪もきれいにしているきちんと感のある人だな、と思われるようになりたい。

まだまだたくさん出てくると思います。このイメージの絞り込みによって、書く文章は変わってきます。

ジェルネイルのスターターセットは、安いものでも1万円を超えます。読者は、その値段とライターの書く文章をはかりにかけて、傾いた方を選びます。値段のほうに傾けば、「買わない」という選択になります。ライターの書いた文章のほうに傾けば、「クリック=購入」という選択になります。こちらのはかりのほうに傾けるためには、「これを使うことによって、どんな効果が得られ、どんなあなたになれるか」というのをちりばめる必要があるのです。

「これいいから買って!」だけでは話になりません。今、かなり良質のアフィリサイトが出てきている一方で、「たくさん商品を並べて毎日更新しておけばクリック率上がるでしょ」的な、質より量のサイトもあります。ひところはブログを開いてみるとその商品の写真と説明文だけ、というサイトもありましたが最近はさすがにそれは減っている気がします。

商品は「その人の未来を期待させるツール」

私は、アフィリサイトで扱う商品、つまり、ライティングの材料になる商品は読者に未来を期待させる道具でなければならないと思っています。

例えば、サプリメントだったら、健康な未来を想像してちょっとウキウキワクワクしてもらう。

ジェルネイルのセットだったら、それをしてみたすてきな手を持つ自分を想像してウキウキワクワクしてもらう。

掃除機だったら、スタイリッシュな掃除機が家にあることで得られるすてきな未来を想像してワクワクしてもらう。

クリックというのは、そのわくわく感に対するご褒美だと思っています。

朝から商品の情報を集める人というのはあまりいません。だいたい仕事帰りにつかれて帰ってくる電車の中でそういえばなんかいいものないかな、これってどうなの?と思って検索してくれるんです。

今日も一日頑張った人に、ちょっと未来の幸せを想像さしてもらう。そして、そこにいるすてきな自分やすてきな部屋にワクワクしてもらう。それがアフィリサイトの役目だと思います。

 

アフィリでクリックしてもらえる文章は?

アフィリエイターさんと話していると、決まってやっぱりクリック率の話になります。

たくさんの文章を見てきましたが、クリックしてもらえる文章にはやっぱり共通点があります。どこを抑えればいいのか、ただ書くだけでは絶対にクリック率は上がらないので整理してみました。それを追求するだけでクリック率30%以上は夢ではなくなります。

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「誰が読むか?」を想定しているか?

ターゲットは細かく想定されているでしょうか?

どんな年代のどんな人が、どんな必要に駆られてどんなキーワードで検索しているかイメージできていますか?

これができていないとどんな情報流してもぼんやりしてしまいます。読者の方に「これは私のためにあるんだ!」と思わせられなければどんな文章も意味がありません。

誰が読むかが想定されたら、今度重要になるのは「いつ読むか」です。

「いつ読むか?」を想定しているか?

満員電車の中で通勤の帰りに読むのと、休日家でゆっくり検索するのでは「読める文章」が違ってきます。

仕事帰りで疲れてて、さらに満員電車といううんざりしたシチュエーションで読む人が多かった場合、長い文章や難解な文章は好まれると思いますか?

逆に、休日じっくり検索かけてくる人に、軽い文章は好まれると思いますか?

スマホで読むんでしょうか?

それともパソコンでしょうか?

そのあたりはアナリティクスの分析ツールを使って(ブログでしたらブログにも分析機能付いてますよね)見たら一発でわかる話です。時間帯、ツールからターゲットを具体的に送迎できないと、「疲れてる人に難解な文章をぶつける」→「すぐページ閉じられる」という悪循環になります。

その点はライターさんだけではわからない部分もあると思いますので、アフィリエイターさんがきちんとチェックして決めないといけない部分でもあります。

「その人は何が気持ちいいか」を想定しているか?

その検索ワードを、その時間にそのツールで検索してくる人が「読んで気持ちいい情報」ってなんだと思いますか?

トリビアですか?

新情報ですか?

芸能人も使ってるよ、みたいな「有名人ネタ」ですか?

それによって盛り込む情報は違ってきます。この「人、場所、気持ちよさ」の3つの条件が違えば、まったく違う文章になるのはイメージしていただけますか?

それが合致したとき、「売らんかな」でない文章でもちゃんと読者さんはクリックしてくれます。それは、こちらの提供した「気持ちよさ」に対するご褒美だと思います。

アフィリが検索対象から外される、という今回のような事象が起きたのも、低レベルなアフィリサイトが増えたからという理由が一つあるのではないかと私は思っています。アフィリエイトだってきちんとやれば立派な商売です。きちんとしたサイトを増やしたいと思って、コツを開示しました。

ちゃんと読者の方を満足させることができるアフィリエイトサイトを作ってください!

アフィリエイトをうまく書く?

アフィリエイトで月〇万稼ぐ」ってよく聞く言葉です。アフィリエイトを簡単にいうと、
・紹介料
だと思います。自分のサイトに乗せた誘導リンクをだれかがクリックしてくれて、広告元のサイトに飛んでくれて、そこで商品を買ってくれたらいくら、という取り決めを販売店と行い、紹介料(成約料)をもらいます。

アフィリエイトの対象商品は「モノ」だけではなく、サービスやサイトへの入会、カードの申し込みなど幅広く含みます。

在宅ライターの仕事の中のひとつとして、アフィリエイターさんと組んでアフィリエイトサイトを作る、という仕事があります。この場合はアフィリエイターさんが「売れそうな商品」を探してきて、そのリンクをclickしてもらうための文章を在宅ライターが書く、という組み合わせが一般的です。

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アフィリエイト淘汰時代

一時期かなり林立していたアフィリエイトサイトも、ちょっと鳴りを潜めそうだなという情報を聞きました。グーグルが健康医療関係の検索結果を変更し、それに伴ってアフィリエイトサイトがほぼ上位表示されなくなったという情報です。

 

美容や健康のアフィリエイトサイトが軒並み影響を受けている関係で、私の知っているアフィリエイターさんたちは速やかに撤退を考えています。

アフィリエイトサイトは、グーグルやヤフーの検索でとにかく上位に入らないとクリックしてもらえません。だいたいクリック率が5~9%で上出来、15%以上コンスタントに取れるライターは神!という世界なので来てくれる人の数にクリック数が比例します。

100人来てくれたとして、神ライターが書いたページを15人がクリックします。そのうちの成約率が何%かは商品によって違うでしょうが、100人来てくれれば15人がクリック、10000人来てくれれば1500人がクリック。成約率がさらにその1%として、100人が来るサイトでは0.15人、10000人来るサイトでは15人が成約します。その数に比例した手数料がアフィリエイターさんに入ります。この人数差は検索の上位に入るか入らないかによって変わってきます。

特にグーグルは2ページ目までに入らないと3ページ以下はほとんどクリックされないそうです。グーグルの検索基準はしょっちゅう変わるので、今は息をひそめて見守っているアフィリエイターさんが多いでしょうが、潔く撤退してどんどん違うジャンルを開拓するアフィリエイターさんも多いです。

神ライターになるには

アフィリエイターさんと組んで稼げるようになるには、15%以上のクリック率をコンスタントに出せる文章力が必要です。私は最高で1つの商品に約33%のクリック率を出したことがあります(1か月間)。どのくらい申し込み画面まで行ったか(CTAと言います)はツールですぐに調べられるので、使っていらっしゃるアフィリエイターさんも多いと思います。

これはセンスではなく、スキルの問題です。
・どんな人が見ることを想定して書くのか
・その人たちはどんなことを読めたら「気持ちいい」のか
・その人たちが最後までスクロールする「流れ」はどんなものか
この3つを考えて書いているかどうかで大きくCTAは変わってきます。特に私がすすめるのは、
・その人たちはどんなことを読めたら「気持ちいい」のか
を徹底的に考え抜くことです。

見る人を具体的に決めて、その人たちが知ったら「気持ちいい」知識をちりばめる。そうすると自然にその流れでクリックしてもらえることが多いように感じます。

 

こんなライターさんは続かない

物事には向きと不向きがあります。だから、合わないと思ったらさっさとやめていいんです。とはいえ、あれこれノウハウを教えて何度も修正を繰り返して「さあ、これから!」の時にライターさんにあっさりと去られるのはメンタルに来ます。

昨年ごろから、すぐやめてしまう人と続く人の差がだんだんわかるようになってきました。個人差はあると思いますが、現時点で「こんなライターさんは続かない」という目安をつかんだ気がしています。

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文章にプライドがありすぎる

ライターとは、ここでは商業ライターのことです。報酬と引き換えにきちんとした営利(アクセスやクリック)をクライアント様にお返しするために働いているライターさんをさします。

商業ライターには一定のセオリーがあります。書いてはいけないこと、書かなくてはいけないことなど普通の文章とは違うからです。

初めてこの世界に入ってきた人、ちゃんとしたスキルが身についていない初心者の方などにはもちろん指導や修正が入ります。その時に逆切れする人、「なんでこの文章を直さなければならないのかわからない」などと開き直る方は続かないです。

自分の文章を直させられるのがあまりにショックだったのか、連絡を取らなくなる人もいます。これはもう文章以前に社会人として問題だと思うので、そこでご縁がなかったと思うようにします。

最初から金額を言う

すでに実績があるライターさんならともかく、初心者の方にいきなり「1本5000円以下の案件は受けたくないです」とか言われても困ります。1クリック1アクセス伸ばすのにかかる経費はいくらだと思っていますか?

それだけのアクセスやクリックをあなたは会社にもたらせますか?

会社によってさまざまとは思いますが、私はずっと小さなベンチャー企業と仕事をしてきたため、「結果が出せないのに一人前の金額を要求するのはなぜ?」と思ってしまいます。結果を出して初めて要求できるものもあります。小さな会社はそうでなくても業績が赤字から始まるところが多いです。それを黒字に変えていくことがwebライターにはできるのです。それができないうちから一人前の金額を要求できるわけがありません。

結局、1本5000円の案件を預けたとしても当然こなせません。何度も何度も修正が入り、最後には自分の文章はかけらしか残っていないという現状を突き付けられて、こういう方々はやめていくことが多いです。

とにかく書くのが遅い人

webの世界はスピードが勝負。1本の原稿に1週間も2週間もかけてはいられないので、当然早い人を重宝するようになっていきます。

締め切りを破るのがかっこいい、やってる感があるという風潮は一昔前の作家さんがよく「締め切り、締め切り」というエッセイたちをたくさん書いたからではないかと私は思っていますが、商業ライターは作家とは違います。何が違うか?それは、「代わりがいくらでもいる」ということです。

どんなにいい文章を書いたとしても、納期を破る人は論外です。また、同じ時間で1本書いて100点の人と10本書いてすべてが80点の人がいたなら、間違いなく10本書いて80点の人を重宝します。

結局、webライターも普通の社会人と同じことが求められています。

在宅仕事に「出会い」はあるか?

なんでこんなことを考えたかというと、「大学を卒業するが、就職先のイメージがあまりない。というか、就職できる気がしない。在宅ライターは稼げるみたいだし、それで食べていこうと思うがどうだろう」という相談を先日受けたからです。

これには私は断固反対です。だって、新卒で働かなかったらどこで人と知り合うんだ!と思っているからです。

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在宅ライターに「出会い」は期待しない

もちろん、在宅は基本「家」。なので、人と知り合う機会なんてあるわけがありません。会話をするのはクライアントさんか、取材を受けることを考えると取材対象の方。だけ。

フリーランスでやっていこうとしたときに、会社であらかじめ働いていて人とのつながりがある中で在宅にシフトするのなら出会いもあろうというものですが、まったく社会とのつながりがない中で在宅になってしまうと、もまれる機会がありません。

会社はもちろん楽しいことばかりではないし、なんでこんなことしなければいけないんだろうとか理不尽なこととか、たくさんちりばめられている場所です。その分、自分のことを深く考えたり将来のことを考えることができる場所だと思います。たとえそれが、「私はこんなはずじゃなかった…」という苦い思いだったとしても。

人間関係は人を育てる

社会は理不尽なものなので、気に入らない上司、気が合わない仲間、そんな人たちはごろごろいることでしょう。ですが、理不尽な経験は絶対やっておいてほしいと思うんです。

在宅の世界だって、仕事は仕事ですから理不尽な目にもたくさんあいます。でも、在宅に入ったばかりのころはそんな理不尽を分け合える仲間はいません。賛否両論あるとは思いますが、私は仕事で得られる一番かけがえのないものは「仲間」だと思っています。

在宅も、長くやっていれば仲間ができますが、実際に顔を合わせて時には衝突して、という仲間はやっぱり貴重です。新卒でいきなり在宅の世界に飛び込むよりも、そんな生々しい世界で仲間と共に働く楽しさを学んでからこの業界に入るともっと楽しいよ!と思います。

取材大好き

先日、大学生のコミュニティを取材に行ってきました。みんな気持ちのいい学生さんばかりで、若い人ってすてきだなあ!と感激です。取材も行かせていただくことがありますが、取材の面白さはまたライティングの面白さとは違うところにある気がします。

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大事なのはノンバーバルコミュニケーション

資料を調べて書くことも大好きですが、取材は対象者のエネルギーをもらう場所としてとらえています。文章にしてしまえば同じ言葉でも、ノンバーバルコミュニケーション(動作などの言葉にならない部分のコミュニケーション)から得られることがとてもたくさんあります。

文字にしてみると「がんばります」というただの言葉が、
熱意を込めてこちらの手を握らんばかりに「頑張ります!」と言われた言葉なのか。
椅子に寄りかかってあごをさわりながら「頑張ります」と言われた言葉だったのか、
それともうつむいて唇をなめながらの「頑張ります」だったのか。
文字からだけは読み取れないこともあります。

遠隔インタビューでは、そのために前後の文脈まで読み込んで「きっとこんな印象で」と文章にするわけですが、それでもやっぱり読めないものもあります。

貴重なお時間を割いていただいたインタビュー記事は、誰が読んでもその場の情景を伝えられるようにしたい。その人の意図するところを間違いなく読み込んで、表出させること。それが目的であるように感じます。そのためには、ノンバーバルコミュニケーションの部分こそ、読み取って帰らなければならないものだと思っています。

取材は「エネルギーに触れる場所」

今回の大学生のコミュニティもそうなのですが、熱意をもって何かをやり遂げようとしている人、何かをやり遂げた人の取材は大変に楽しいです。一番楽しくないのは、義務的に「おれインタビューなんてやりたくないんだけど…適当に書いといて」と著書とか渡されてしまう取材ですね。それでも何とか使えるコメントを引き出すべく努力するわけですが。

何かをやり遂げた人は独特の雰囲気を持っています。顔の造作とは関係なく内側からにじみ出る「美しい!」があります。だからこちらも準備不足で行ったりすると、間違いなく負けてしまいます。勝負の場ではないですが、負けてしまうとよいインタビューは取れません。

先輩では「わざと負ける」という方もいらっしゃいます。こちらが下に出ることによって気持ちよくしゃべれる、という相手もいらっしゃるので。私はまだそんな相手に会ったことがないのですが、そういう出会いも楽しみにしています。いい取材の後は、カフェでお茶を飲みながらゆっくり反芻して記事の校正を考える時間が大好きです。良い取材は、こちらまで「美しい!」という輝きを分けていただける気がします。

ほんとにパジャマで大丈夫?

「在宅ライターって、1日中パジャマで大丈夫って本当?」
「誰にも会わないんだもんね~」
その通り。だけど、1日中パジャマではいられないわけがちゃんとありますよ。

 

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パジャマだとスカイプは無理

確かに外出はしないんですけれど、スカイプでの打ち合わせや電話が時々来ることがあります。スカイプって、資料を画面で展開できたり、進捗度合いをその都度見せられるのでとても便利。企画書の変更がある場合にも、見ながら説明を聞くことができるので誤解が少なく、質問もしやすいのです。

なので、スカイプを使う会社も多いんですが、パジャマだと出られません。もちろんビデオ通話でなくてもいいのでしょうが、相手がビデオなのにこちらはアイコン、というのはちょっと申し訳ない気がします。

 

家にいるだけでもちょっと小ぎれいに

誰に見せるわけでなくても、ちょっと小ぎれいにしている方がお仕事はたくさん来る気がします。自分のテンションも上がるのも捨てがたいです。

また、家族に絶大な効果があります。在宅仕事をしているお母さんがだんだんすすけていくのと、だんだんきれいになっていくのではどちらを歓迎するでしょう?特に新しい服を買ったり化粧品を買ったりしなくても、スカイプ映えのする方法はいくらでもありますし、タンスに眠っていたアクセサリーを引っ張り出してくるのも楽しいものです。

突然のスカイプ通話の要請に「ちょっと待ってください!」と必死で答えなくてもいいように、回覧板を持ってきた近所の人に「風邪ですか?」と気遣われなくてもいいように、在宅でも職場だと思って小ぎれいにすることを忘れないようにしましょう!