覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

クラウドソーシングだけではダメな理由

ライターになるためのとっかかりとして、クラウドソーシングは安心で便利。とご紹介しました。でも、クラウドソーシングだけでははっきり言って月収分「書く」ことは実は困難です。

 

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下手すると自分を切り売ることに

私は、クラウドソーシングはあくまで「練習」として、その後は個人でフリーランス的に仕事を受注することをおすすめします。クラウドソーシングに登録して、ちょこーっと案件を眺めてみるとわかるのですが、文字通り「買いたたく」感じのものが多いです。「あまりに安すぎるのはクライアント様がちょいと…が多いので注意」とは以前書きましたが、残念ながら、文章を安い値段で「買いたたこう」とする人が多いのは事実です。

 

自信がなかったり、外で働けない事情がある人ほど、こういうのはずぶずぶになってしまうと思うのですが、ちょっと書けるようになったら思い切ってクラウドソーシングの枠から飛び出してみるべきです。

 

私たちの仕事は、「クラウドソーシング」に1割~2割の報酬を納めます。ですが、クラウドソーシングはクライアント様からも報酬をいただいているところもあります。私たちが仕事をすればするほど、クラウドソーシングがもうかる仕組みになっているのは、市場原理を考えれば当たり前です。

 

ですが、だからこそ外に出ていただきたい。クライアント様の中には、「2割も手数料取られるんですよね、その2割を多くお支払いしたいのでクラウド外で契約しませんか…?」と言ってくださる方もいます。私は運よくそういうクライアント様にたくさん出会い、外でのお取引を続けさせていただけることになりました。

 

実感として、クラウドソーシングに「割のいい仕事」は来ません。電話で15分ほどインタビューして2000字程度の文章を仕上げ、単価8000円とか、材料を全部そろえていただいた上に1記事5万円とか、そういう仕事はクラウドソーシングの「外」にあります。これは、ライティングに関してのみなので、IT関連の技術者、プログラマーやデザイン関連の方に対しては言えないことだと思いますのでご注意ください。

 

チャンスは取りに行こう

声をかけられたら応じてみるのもおすすめです。だめだったらまたクラウドソーシングに戻ってくればいいのです。今は、クラウドソーシング内のメールのやり取りも、クラウドソーシング内のツールを使ってのやり取りのため、そうしたものはすべて見張られていると思って間違いないと思います。だって、稼げるライターが外に出てしまうと、クラウドソーシングの報酬はなくなるんですもの。私がクラウドソーシングだってそういうのは見張るに決まっています。

 

私の最初のクライアント様との素のやりとりは、「修正お願いします」と戻ってきたテキストファイルの中にありました。

 

「いつもありがとうございます。来月から、よろしければ弊社と個別に契約していただけませんか?そのほうが弊社も2割の手数料分を〇〇さんにお支払いすることができますし、メール等でやり取りさせていただけたらもっと手の込んだ案件を依頼しやすくなります。ぜひご検討ください。」

 

本当のことを言えば、知らない人に自分の個人情報を公開することには大変抵抗がありました。でも、そのクライアント様とは4か月ほどのお付き合いの中で、大変誠実な人柄であること、レスポンスも早く親身になっていただけることがよくわかっていましたので応じました。どんどん報酬も上げてくれていましたし。ここから先は個人と個人の付き合いになりますので、「100%大丈夫だよ!」とは決して言えませんのでご注意くださいね。どのくらい信じるに足るクライアント様か、というのを見極める意味でもお付き合い期間は大事だと思います。

 

私はかなり慎重だったので、その会社をネットで調べ、長年経営していることを確認し、業績を業界のネット(自社サイトはねつ造できると思っていましたので…)で調べてちゃんとあることを確認し、会社の電話番号を調べて担当者に電話をかけてみました。電話口で「すみません疑ったわけではないのですが…(本当は疑ったのですが…)」と謝りつつ、実際に話してもやはり感じの良い担当者の声を聴いて、「こことやろう!」と決めたのです。

 

今は外にも適宜に出つつ、お礼返しの意味も込めて、クラウドソーシングの仕事もちょろっとは続けています。どんなシステムであれ、私に「仕事をすることができる!」という自信をつけてくれたのはクラウドソーシングですから。

 

クラウドソーシングに「使われる」のではなく、「使う」立場になり、良いご縁ができますように!

※ライターには守秘義務があります。この件もフィクションを交えていますのでご注意ください。