覆面ライターのつれづれ日記

顔出しNGで仕事をしているwebライターです。日々思いのまま、つれづれに。

自分の能力は「他人が見つける」

これが私の能力です、私に向いていますというのは、自分で考えて発見するものではなく、他人が自然に見つけてくれるものです。

 

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向いているものに流れていく

自分の好き嫌いとは関係なく、異様にこのジャンルを頼まれるようになったな…という状態になったら、それがあなたの適性なのかもしれません。

 

私は文章のコツを人に教えるのが嫌いでした。自分が頑張って習得したものを他人に教えたら、自分の相対的な価値が間違いなく下がります。現に、社員の方に教えてその方が書けるようになったらバイバイ、ということもあったため、できるだけ人に教えない、自分のものだけにしたい。そう思っていたのです。

 

良いクライアント様に出会い、ここになら教えてもお払い箱にはならないらしい…と思って徐々に「教える、伝える」ということを始めたら、そういうお仕事が舞い込んでくるようになりました。それも、ある時期を境にとても増えました。一時期は、書くよりも教える方が忙しく、「これは本当にライターかなあ、書いてないのに…」と思ったことも何度かあります。

 

向いているのなら「好き」になってしまおう

こんなにたくさん頼まれるということは、「向いている」のか、「需要に対して供給が少ない」からか、どちらに違いありません。確かに、企業などでは文章が書ける人と書けない人というのは仕事の量に差が出ます。すらすら文章を考えられる人と、ほんの5行の文章をひねり出すのに時間がかかってしまう人の差です。

 

メールの返信のような定型文ならすぐにかけたり、テンプレートが用意されていたりする方は大変多いのですが、いざ自分で一から文章を作り上げようとするとそこで手が止まってしまう方も多く、これでは仕事の能率が下がります。教えるのは大変抵抗があることでしたが、ここまで仕事が来るようになったら、いっそ好きになってしまおう。そして、私も人に教えられるようにたくさん勉強しよう。と発想を変えました。

 

手放したら入ってくるもの

こだわりを手放して、惜しみなく人に伝えるようになったら、どんどん仕事が増えました。曜日調整や量の調整に追われるようになったくらいです。なぜか、教えるだけでなく書く仕事もいただけるようになりました。しかも、単価は今までの倍以上出してくれる会社が増えたのです。

 

今考えると、あそこでこだわりを捨てて、「向いている」ほうにシフトしたために、私の頭の中に書くことを手放したことによる「空き」ができたんだと思うんです。その「空き」の部分に、勉強でいろいろなことを詰めることができたのだと思います。

 

手放すことは、自分の中に新しいものを「入れる」ということでした。それから私はどんどん手放し、現在の月収を得ています。家の中の断捨離は全然進んでいないのですが、どんどん物を捨てていく「ミニマリスト」という方々はきっと同じような爽快感を味わっているんじゃないかな…と思います。それはきっととてもすっきりしたすてきな気分に違いありません。